最後の講話(6年)
いよいよ卒業式が来週にせまってきました
実は校長として、毎年6年生に向けて最後の講話をさせてもらっています
以前、6年生担任をした時には、当時の校長先生に頼んで講話を必ずお願いしていました
なぜか?
それは、教師として長年、学校教育に携わってきた思いが校長先生にあると思ったからです
だから自分が校長になった時から、ずっと話をさせてもらっています
毎年、同じ話ではなく、新しく考えた講話をしています
今年は、「最後の授業」と題して「戦争」をテーマに講話を行いました
6年生の子どもたちは懸命に考えてくれました



これからの日本の社会を担う子どもたちです
日本について少しでも考えてくれればと思い昨日、講話しました
私は講話できてよかったと思いました
(文責:校長)
と終わるつもりでいましたが、昼休みに担任の方から、講話を受けて自学で学びと感想を書いてくれた6年生がいたと言われたので紹介します
Aさん
第2次世界大戦における世界の死者数は5000万から8000万と言われている
(グラフ略)
グラフを見るとソ連、中国の死者が多いことがわかる
ふりかえり
戦争でたくさんの人が死んでいいことがないのに今も戦争が起きていることがわかったから日本人として戦争をへらしていきたいと思いました
Bさん
調べたこと
スウェーデンは1814年のナポレオン戦争の終結とノルウェーの侵攻以来、1世紀以上にわたり、国際関係において中立的な立場を保っていた
ふりかえり
今日、校長先生の話を聞いてみて考えたことは戦争で亡くなってしまった人の人数が書かれているやつを見て、日本は原子爆弾の被害をうけてとてもたくさんの人がぎ牲になっていたけどそれよりももっと被害を受けていて人が人を傷つけて自分がその立場だったらどう考えるのだろうと思いました。これからも戦争もなく平和に暮らしていきたいです
Cさん
ぼくは校長先生の授業を受けて思ったことは、なぜ戦争をしてしまうのかです
戦後も戦争をしていないのは197ヵ国のうち6ヵ国とか戦争をしていなくて意外でした
ぼくは、どうしたらなくせるのかと考えたけど戦争がない年もあったからなくすことはできると思います
なくし方は「教育」だと思います
戦争での経験を子どもに伝えていくことが大切だと思っていて、その理由は教育の仕方で一人ひとりの戦争への見方がかわっていくからです
世界では戦争の教育をしていない国は他の国とくらべて暴力的戦争が起きているそうです
なくすための教育としてはルワンダという国を紹介します
ルワンダは21年前、約100日間で80万人以上が殺されるという大量虐殺を乗り越えた国です
ルワンダはこの悲惨なことを起こさないために教育の方法を工夫しています
平和構築プログラムがあるそうです
そのおかげでルワンダは平和にくらしています
ふりかえり
この授業で、次の世代に戦争の悲惨さを語り継ぐことの大切さをより実感したのでぼくも次の世代につなぎたいです
Dさん
私は戦争があることは知っていたけれどそこまでやる理由があることがふしぎでした
いくらけんかをしたり国境争いがあっても戦争はしてはいけないなと思いました
人間はそこまでして戦争をしたいのかなとぎもんに思いました
(中略)
校長先生の世界は一つと私は感じました
最後の授業について・・・考えた6年生のみなさん
本当にありがとう
ぜひ、平和を語り継いでほしいと思います