1月21日(日)八雲公民館において、八雲・東出雲両地区青少年育成協議会主催の第2回リーダー合同研修会が開催されました。八雲中・東出雲中の生徒会執行部及び教職員、両地区の青少年育成協議会の方々が参加して行われました。両校とも新しい生徒会執行部が発足したばかりで、これからの生徒会運営につながる研修となりました。

 今回の研修会は2部構成で、前半はNPO法人あしぶえの有田美由樹さんによる「コミュニケーションワークショップ」でした。足元にテープを張り鬼にテープの島を踏まれないように島をみんなで交代して守るゲーム、お題をジェスチャーで伝えるゲーム、列の順番をテーマにそって並び替えるゲームなど、八雲中と東出雲中の生徒がすぐに打ち解け、明るく楽しい雰囲気になりました。

 後半は小グループに分かれての『HUG避難所運営ゲーム」でした。はじめに、松江市防災危機管理課の中谷防災専門官さんから、能登半島地震の発生を受けて現地に救援物資を届けられた時の状況についてお話を伺いました。現地では、多くの建物が倒壊し、避難所での生活に苦労なさっておられる避難者の方々がたくさんおられることを聞きました。また、これから行うゲームに対する意識がより高まりました。   

 避難所運営ゲームでは、松江市男女共同参画センター職員の方々により進行しました。『地震が発生しました。電気、ガス、水道が使えません。連絡手段もたまにしかつながらない状況です。今から避難所の学校に100名の避難者が来られます。』という設定でゲームがスタート。次々に避難者がカードによって紹介されます。年齢・性別、職業や資格、家族構成、病気やケガ、持病、障がいなど様々な方が避難所に集まって来られます。この人はこの教室へ、この家族は赤ちゃんがいるのでこの部屋へなど、各グループで相談しどこに滞在してもらうかをどんどん決めていきます。そして、時間が経過すると新たな連絡がきます。「炊き出しの場所を確保してください。」、「簡易トイレの設置場所を決めてください。」など新しい対応事項がどんどん増えていきます。どこに何を設置するのか、避難者にどうやって知らせるのか、誰が配布するのかなど、互いに知恵を出し合い考えを伝えながら一つひとつのことを判断していきました。

 ゲーム終了後の振り返りでは『自分たち中学生にできること』というテーマで発表しました。主体的に自分たちができることを考え行動すること、他者や大人に積極的に協力すること、きまりを守りコミュニケーションをとること、大人に協力しながら最後にはスマイルを大切にすること、などの発表を行いました。このゲームはどれが正解というものではありません。しっかりと状況を確認し互い相談・合意形成をしながら、だれもが安心できる環境にすること、つまり、多様な考え方やいろいろな人の意見をしっかりと受け止め、情報を共有する中で適切に判断することの大切さを体験することができたと考えます。これから1年間、全校生徒の思いを大切にしながら素晴らしい生徒会をつくりあげてくれることを期待しています。

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