覚書 脳の仕組みを知れば勉強はもっと楽になる 池谷裕二氏
12月20日 脳科学者の池谷裕二さんによる中学生に向けての講義を視聴する機会がありました。
以下、覚書ですが、HPご覧の皆さまは学習に関心をお持ちのはずと思い、参考までにアップします。
○学習の基本は、脳神経の回路が増強されること→LTP長期増強という
そのためには(みなさんがきらいな)復習が大切。
記憶は脳の一部の「海馬」という部位で起き、それを大脳皮質に貯蔵する。
海馬は記憶すべきか忘れるべきかを判断するが、何度も繰り返されることは大切と考えて長期記憶となる。
→ここまでだと復習や繰り返し練習のドリルの習熟が大切となりそうですが、ここからが脳科学の発展。
○海馬はシータ波4~7ヘルツとリップル(さざ波の意)128~512ヘルツの脳波を出している。
脳波を調べると、シータ波は歩行時に、リップルは静止時に発生。
シータ波が出ている時の学習効果はそうでないときの4倍も高く、つまりシータ波が出るような行動をとれば、復習を減らして効率的に学習できる。
シータ波は上のとおり、歩行や電車やバスなど場所の移動時、あるいは環境の変化に興味をもっているときにでる。
二宮金次郎のように歩きながらではなくとも、学習内容に興味をもって取り組むと効果的ということ。
○そして、リップルは睡眠中に出ているが、これが記憶の再生・定着つまり長期記憶化の場面で出ている。
寝ている時に、日中の記憶を脳内で再生しているというわけ。
つまり、寝ないと記憶は定着しないということ。(布団の中で刺激がないようにボーとしているのでもOK)
眠れないと言って、スマホを見たりするのは、記憶の定着の邪魔をしている。
人間は起床時から徐々に覚醒し、環境に興味をもって活動したあとで、眠ることで学習を定着させようとしている。
→興味と睡眠、なるほどなるほど
○ここから考えると学習は夜型がよい。リップルは最近のことだけ再生するので、寝る前に復習(思い出す)することが効果的。
効率的な学習の方法はテストをすること。評価のためのテストではなく、学習ツールとして使用すること。
よい姿勢、良い表情が大切。
やる気は行動しないと出ない。「やる気という言葉はできない人が創作した言い逃れのための方便である」
○生成AIは「理解を深める支援者」として使う。
テキストの図解、手書き文字の丸付け、学習アプリのコードなどの使用について解説。
理解し自分に生かせるのは、中学生以上なと思いましたが、一定条件から動画、音声コンテンツ、スライド、テスト・・・を創り出す能力はすごいと思いました。
今一度要点をまとめると・・・
①教師は興味を持てるような授業をする、児童は興味を持つようにする。
②家庭、児童は、睡眠時間を確保する。
③習熟だけではない、テストや生成AI活用、アクティブリコール(思い出す)などの復習・・・効果的な方略を使う。