校区の概要

本校は島根県の東部、島根半島の日本海側に位置している。海岸線は、小泉八雲・志賀直哉・島崎藤村をはじめ多くの文人墨客が訪れた名勝や天然記念物の「加賀の潜戸(くけど)」や、「多古の七つ穴」、「鬼の洗濯岩」など多くの洞窟を有するリアス式海岸で、昭和38年に国立公園に指定された景勝地である。年間を通して釣り客が訪れ、夏季には海水浴客でにぎわう。

 地域には、日本神話の中で最古の原型を有する「国引き」神話及び「加賀窟(いわや)」神話がある。また、「出雲国風土記」(733)には、瀬崎に防人による戌(まもり)が置かれていたとある。江戸時代後半には加賀浜が松江藩港であり、また、北前船の寄港地でもあって、栄えた。

 校区には加賀(かか)、大芦(おあし)、野波の3地区があり、かつては漁業や農業の従事者が多かったが、昭和50年代半ばから企業等に勤務する人が増えた。

 近年、詰坂トンネルや新加賀トンネルが開通したことにより、野波地区と加賀・大芦地区を結ぶ交通は飛躍的に便利になった。

 生徒の大多数は、三世代家族の中で育ち、純朴で素直で芯は強い。保護者の教育への関心は高い。

 なお、「島根」の名称は「出雲風土記」に記載されている「嶋根郡」であり、また、県名でもある。約1300年前の郡名と現在の県名をそのまま校名とする全国唯一の中学校である。

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