【授業風景から】1月22日(水)
1月最終週がスタートしました。この季節を「大寒」と呼んでいますが、2通りの意味があるそうで、一つは1月20日の「大寒の日」を指し、もう一つは、この大寒の日から立春までの約15日間の期間を指すそうです。

文字通り大寒は1年で最も寒さが厳しい時期とされています。寒さを耐えしのぐ季節ですが、それを過ぎると「三寒四温」という言葉に表されるように、3日寒い日が続くと4日は暖かくなるなど、少しずつ春に向かって季節が移り変わっていくとされています。もうしばらくの辛抱ですね。
さて、先週22日(水)、校内研究授業の一環として、1年1組で算数の授業が公開されたのでその模様をご紹介します。
この時間の学習は、単元「大きなかず」の中の「100までの数の大小について理解することができる」ことをめざしたものでした。どの子も導入から一生懸命担任にまなざしを向け、これから挑む学習内容の把握に努める様子が見られました。
子どもたちが懸命に見つめる先にあったのは・・・このあとの「おはじきゲーム」の仕方を説明する担任と、前に出て「実演」する友達の代表との"対戦"だったのです。
対戦、といっても生々しいものではなく、むしろかわいい「おはじきを陣地に入れて得点を競う」ものでした。おはじきをスタートラインから指で弾き、遠くの狭いエリアに入ったら10点、それ以外の指定のエリアに入ったら1点、残念ながらエリアまで到達しない場合は0点、というきまりで、一人10個の持ち球で2人組で行い、3回戦バトルする、というルールです。
実戦に入る前に、担任がこどもたちにいくつかの得点パターンを示し、得点の数え方と、比べた時位の数の大小について確認していきました。
「左は何点?」「23点だよ!」
「なるほど、じゃあ、右は?」「えっと、52点!」
「じゃあ、どっちが数が大きいの?」「右、右だよ!」
「なんで?」
この「なんで?」と問うことがとても大切で、ここでこどもたちはその根拠を一生懸命考え言語化しようとします。10のエリア(十の位)に5つあり、1のエリア(一の位)に2つある。だから52。これと、左の23を比べると、・・・えっと、どこで大小を決めるかというと・・・あ、十の位の大小で決めるんだ!
ーーーさしずめ、子どもの心の中では上のような自問自答がなされていたことでしょう。
つまり、担任は「活動(この場合はゲーム)を通して付けたい力(この場合は、数の大小の弁別)を付ける」という、小学校の指導の基盤をなす考え方に基づき、楽しみながら力を育成しようとしているのです。
ゲームを終えたこどもたちの結果を抽出し、黒板で数の大小について押さえる担任と、元気よく反応するこどもです。
本時の学習を通して、二けたの数の場合、2つの数の大小を十の位で比べ、十の位が同じな場合は一の位で比べる、という考え方の定着を図ることができました。
1の1のこどもたちと担任の素敵で強固な関係性が随所に垣間見えた45分間でした。がんばったね。
◆1月27日(月)の給食
○きなこ揚げパン ○牛乳 ○ポトフ ○ごぼうサラダ
<ご家庭で補っていただきたい食品群> 海藻、果物