【授業風景から】1月29日(水)
昨日は、しんじ幼保園の保育教諭の先生が本校にて異校種体験研修に臨まれた旨お伝えしましたが、研修初日(29日)、各クラスではいつものように興味深い授業が展開されたので、その一端をご紹介します。
◆4年1組
理科室に入ると、今しがた終わった実験のまとめをするグループの様子がありました。
板書には、「水のすがた」とあります。水は、温度によって固体(氷)、液体(水)、気体(水蒸気)の状態に変化することはご承知のとおりで、4年生のこの時期には「固体を温めると液体になり、液体を加熱すると水蒸気になる」ことや、「水面から水蒸気となって空気中に出ることを水の『蒸発』という」ことなどを学んでいきます。
ここで担任は、同じもやもやしたものでも、水蒸気と煙の違いについてこどもたちの理解を図ろうと、あるものを取り出しました。
線香のようです。先端から立ち上る煙と、先ほど実験で生起した水蒸気はなにがどう違うのか、こどもたちは頭を突き合わせながら食い入るように見つめ、じっと考えていきました。
実験(現象)と思考を交互に行き来し、思考を整理し深めさせる担任の工夫がそこにはありました。
◆5年1組
「日本各地の料理を楽しむために、おすすめのランチセットを伝え合おう」とあなたが投げかけれたとしたら、どのように応えますか?
しかも、これを日本語ではなく英語でやりとりするとなると・・・5年生の外国語科は、これらをはじめ、日常生活で活用できる英文を書いたり話したりしていきます。例えば、次の会話文も英語で行うのです。
ーーー 「何にしましょうか?」「うなぎの蒲焼と緑茶がいいかな・・・。じゃあ、うなぎの蒲焼をお願いします。おいくらですか?」「980円です。」「はい、これで。」
今度は自分たちが、日本全国47都道府県の名物が図示されている一覧を手掛かりに、上の会話を参考にしながら、お店の人になったりお客さんになったりして、会話していきました。
"日常生活において生きて使える英語"を意識した教科書編集になっていることを感じました。
◆6年2組
板書に「再び世界の中へ」というこの日の学習題が見えます。
社会科の学習で、戦後のわが国のあゆみについて学ぶ時間のようです。その昔、(国際連合と似た名称ですが)「国際連盟」から脱退し、以降、太平洋戦争に突入していったわが国。敗戦後は紆余曲折を経ながら主権を回復し「国際連合」に加盟した・・・激動の昭和史です。
仕切り直して国連に加盟し、高度経済成長の波に乗った日本は、日常生活にも劇的な変化をもらたらしました。白黒テレビ、洗濯機、 冷蔵庫のいわゆる「三種の神器」は昭和30年代初期に普及し始め、人々のあこがれの的となりました。
余談ですが、その後、カラーテレビ・クーラー・カー(自家用車)の「3C」と呼ばれる「新三種の神器」が登場し、ついで、平成の時代にはデジタルカメラ・DVDレコーダー・薄型大型テレビの「デジタル三種の神器」がブームとなりました。
さらに、令和の今は、ドラム式洗濯機・食洗機・ロボット掃除機の「最新三種の神器」とでも呼ぶべきツールが開発され、文明の発達は留まるところを知りません。時代とともに技術が進化し生活スタイルが変化することで、求められる家電製品も変化してきたのですね。家事負担を減らし余暇の充実を図るための家電製品が求められているようです。
では、そもそも「三種の神器」とは何なのでしょう?「三種の神器」の元の意味は、皇位とともに歴代天皇に伝えられる国宝のことを指し「草薙の剣」「八咫鏡(やたのかがみ)」「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」をまとめた総称です。日本神話では、天皇家の先祖である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が日向国(現在の宮崎県)に降り立った際に、天照大御神から授かったとされています。
歴史の学習は不可逆的ではなく、行ったり来たりしながらつながりを実感することで興味も深まるかもしれません。
□2月4日(火)の給食
○豚骨味噌ラーメン ○牛乳 ○揚げ餃子 ○棒棒鶏(バンバンジー)サラダ
<ご家庭で補っていただきたい食品群> 乳製品、緑黄色野菜