【授業風景から】しじみ学習・うなぎの放流を行いました(3年)
このほど、宍道湖漁業協同組合に所属される町内のしじみ漁従事者の皆様の格別のご協力をいただき、毎年度恒例のしじみについての現地学習を3年生が行いました。
実施時期は年度によって異なり、昨年度は2学期に行ったのですが、今回はたまたま特別に「うなぎの放流」を行うということで、せっかくならば次代を担う子どもたちに体験させてやろうじゃないか、とのお取り計らいのもと、この日の実施となりました。
この日のうなぎの稚魚は、遠く九州から仕入れられた400kg分でした。白魚のようなか細い稚魚かな?と思っていたのですが、予想外の大きさに目を丸くしました。こうした放流活動を通して宍道湖の漁業資源を保全することも、従事者の皆様にとっての大切なお仕事の一つであることを教えていただきました。
準備完了!さあ、放流です!
「大きく育つんだよ!」「ほかの魚に食べられないように気を付けてね!」・・・子どもたちはそう願いながら稚魚を湖に放ちます。
「せっかくだからうなぎに触りたい!」という子どもたちのリクエストを叶えていただき、順次、ぬるぬる感を楽しんだ様子でした。
続いては、この日の主たる目的であるしじみについての学習です。代表の杉原様よりパネルを示しながらご懇篤なる説明をいただきました。
「宍道湖で獲れるしじみはヤマトシジミ」「一日の漁獲量は90㎏まで、11ミリ以下のしじみは獲らない」「シジミの獲り方(かき方)は、①機械かき、②手かき、③入りかき、の3通り」など、わかりやすく説明いただいたので、子どもたちもうなずきながら聴き入りました。
子どもたちは熱心にメモを執ったり挙手をして質問をしたりしながら、宍道の、いや、松江、島根、日本の宝であるしじみについての理解を深める様子が見られました。
意外だったのは、宍道湖七珍の一つに数えられる魚・鱸(すずき)は、実は漁網を破ったりするなかなかの厄介者、というお話でした。また、今や七種類の魚介類のうち、すでにほとんど獲れないものがあり、七珍は昔の話になりつつあるという、厳しい現実も教えていただきました。
この日ご説明いただいた杉原様はじめ関係者の皆様に厚くお礼申しあげます。また、一人一人にたくさんのしじみもいただき、ありがとうございました。