【授業風景から】4月18日(木)、19日(金)(その2)
前回に続き、先週18日(木)・19日(金)の授業風景のうち、1年から3年までの様子をお伝えします。
【1年1組】
いよいよ1年生はひらがなの練習に入りました。
画数が少なく、字形のとりやすい字から入ることが一般的で、この日は「つ」の習得をめざしました。書く前に子どもたちから「つ」のつく言葉を引き出す担任です。
じゃあ、その「つ」を書いてみよう・・・子どもたちのモチベーションを大切にしたきめ細かな指導が続きます。
【1年2組】
こちら2組でも、同じく、ひらがなの指導が展開されているところでした。
「つ」の指導はもとより、入門期の子どもたちに学習の構えの基礎・基本を指導することは、その後の学習習慣の形成に大きく役立ちます。このことから、この日は鉛筆の持ち方についてわかりやすく示す指導がありました。
「えんぴつ つまんで もちあげて・・・」子どもたちは歌うように口に出しながら、自然に望ましい持ち方になっていきました。
【2年1組】
上記の鉛筆の持ち方の指導は、各学年においても年度始めに行う光景が見られます。2年1組においても、硬筆の学習の時間にこの指導が展開されました。
毛筆で「筆を立てて」という指導をよくしますが、これは鉛筆の持ち方にも大切な要素です。小学校で毛筆を学習する目的のひとつに、その持ち方や筆の運び方が硬筆(普段の鉛筆の持ち方、動かし方)においても転用できることにあります。このことを子どもたちに意識させるための担任の工夫が見られました。
【2年2組】
2組教室に入ると、子どもたちがグループやペアになって一生懸命書き物をしています。覗いてみると、係活動のポスターを描いているところでした。
「何係になったの?」と訊ねると、あちこちから「私たちは健康観察係!」「ぼくたちは配り係!」など、意欲満々の声が返ってきました。この「やる気」を大切にしながら、子どもたちの能動的な活動となるよう、付かず離れず、適切な距離感で支援していくことが大切だなと感じました。

【3年1組】
4月も終盤となると、単元の学習のまとめに入る教科もあります。この日、3年1組教室では一年間のはじめの単元の学習で登場した漢字を、個々の子がどの程度習得したか確認する時間が取られていました。
中学年になったから、ということばかりではないのでしょうが、確認ショートテストに記す漢字も、また学習に臨む態度もしっかりしてきたな、と思わせるひと時でした。
【3年2組】
お隣の2組教室では算数の時間として、九九の学習に取り組んでいるところに入ってみました。
黒板を見ると、6×□=24という学習問題が示されています。かけ算の式の□に入る数の見つけ方を考える時間のようです。このように、「~するための方法を考える」ことは、とても大切な学習活動だと感じます。
中国の老子の格言に「授人以魚 不如授人以漁」(人に魚を与えれば一日で食べてしまうが、釣り方を教えれば一生食べていける)があります。これは、単に魚(知識)を与えるのではなく、魚の釣り方(学習のしかた、ものの考え方)を与えるべきだという教訓で、教育の本質を物語っていると言えます。・・・そんなことを思い出しながら教室を後にしました。
◇4月22日(月)の給食

○セルフメンチカツサンド(丸パン) ○牛乳 ○根菜サラダ ○ミネストローネ
〈ご家庭で補っていただきたい食品群〉魚介類、海藻類