【授業風景から】発達の段階に応じたタブレット活用
先日、一日のうちで低学年、中学年、高学年のいずれにおいてもタブレット端末を効果的に活用した授業実践が行われていたことから、その模様をご紹介します。
◆5年
初任研の一環として実施されている授業実践研修として、2組の算数の図形の学習をしているところに入ってみました。
直角三角形の面積の求め方を理解することをめざす学習です。こどもたちは、それぞれの考えをタブレット端末に入力していきます。
三角形をつくる3つの辺の長さを用いて公式に入れ込んでいけばいいのではないか、と考えた子は・・・。
一方、直角三角形の対(つい)をなす空間の部分とあわせて長方形を作り、その面積を考えることで面積が出るのではないか、と考えた子は・・・。
対をなしたところを黒く塗りつぶして明らかにしようとする子は・・・。
電子黒板上に、すべてのこどもの入力した内容が一覧の形で現れます。ここで、指導者はそれらを頭の中でさっと類型化して、次の発問などを瞬時に考え発していきます。
◆6年
こちらは6年2組の国語の学習の様子です。
物語の感想や表現の工夫など、電子黒板に示された内容をタブレット端末に入力しているようです。
他者参照(友達の記載した内容を参照しながら、自分の入力内容をさらに高めていくこと)しやすいように、座席の配置にも配慮が見られます。
◆4年
こちらは算数の学習でタブレット端末を用いている1組教室に入りました。
全体の前で発表し、教師はそれをまとめていきます。デジタルツールを使うこと自体はあくまでも学習の方法であり、決してそれ自体が目的ではありません。各担任はそれを理解した上で、どこでどのように使わせれば効果的かを考えながら指導を進めていきます。
◆1年
午後は1年2組においてタブレット端末を活用している光景を目にしました。
こちらは習いたての漢字をタブレット端末を使って子どもたちが一生懸命練習しています。
1年生の指導につき、端末の操作の状況も含めてきめ細かく支援する必要があることから、学級担任と交流学級の担任が連携して様子をみとっていきます。
こうした支えの下で子どもたちは必要な力を付けていきます。