【授業風景から】「自分のクラスを良くするしくみ。」
私事から話に入ります。今年度、居住する自治会の役をしており、時節柄、各戸への配付物の一つに「赤い羽根共同募金」への協力のお願いがあることに気づきました。
この「赤い羽根共同募金」には「じぶんの町を良くするしくみ。」というメインテーマが設定されています。社会が変化する中、共同募金は誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、さまざまな地域福祉の課題解決に取り組む民間団体を応援する「じぶんの町を良くするしくみ。」として、取り組まれていることに由来しているそうです。

さて、前置きが長くなりましたが、このほど教室を廻っていると、5の1から真剣な話し合いの声が聞こえてきました。
「最近、授業中におしゃべりする人がちらほらいるね。」「宿題を自分から出さない様子も見られるよ。」「発表の後、それに対する反応が薄いよね。」
・・・最近気になること、として、学級全体を見渡して気づきを出し合っているようです。
「じゃあ、これらを改善するにはどうしたらいいかな?」司会の子が全員に振るまでもなく、小グループが形成され、話し合いが進んでいきます。
「やっぱりけじめが大事じゃないかな?そのためには、我関せずではなく、みんなが一声ずつ掛け合っていこうよ。」
「宿題は自分から出すのが当たり前だけど、まずは習慣化するまで表を用意してチェックしていけばどうかな。」
「いらないものを持ってきている人がいるから、それは学校の勉強とは関係ないでしょ、と言ってあげたいよね。」
・・・・短時間のうちに子どもたちのアイディアが数々挙がります。
「これって、『自分(たち)のクラスを良くするしくみ』を自治的な風土の中で真剣に話し合っているんだな。」と感じて嬉しくなりました。
その後の5分休憩の時間、早速に教室に乱雑に置かれている不要なものを処分するなどして、自分たちの学習環境を自ら整えようとする実践化が図られた姿を見かけました。
大人も子どもも、置かれている環境や自分の立ち位置がわかれば、改善のために何をしなければならないか考えていくものです。こどもたちにも引き続き丁寧に説明し理解を求めながら、一緒に学校文化、学年・学級文化のさらなる向上を図っていきたいと思います。
■10月31日(木)の給食

○ご飯 ○牛乳 ○白身魚の紅葉焼き ○アーモンド和え ○豚汁
<ご家庭で補っていただきたい食品群> 果物、豆