先週、先々週と、今年度本校に配置された2名の新規採用教職員が、自ら実践した授業について指導教員等から指導を受ける「実践研修」を行った旨をご紹介しました。

IMG_8787.JPG

IMG_8947.JPG

 「教師は授業で勝負する」と言われ、授業実践を積み重ねることでその質が高まっていくことから、この研修は今後とも計画的に実施していきますが、資質向上を図るもう一つの方策として「優れた授業を観て学び、自分の実践に取り入れること」が挙げられます。

 そのために、同僚の授業を観て学ぶ「見学研修」が年間計画の中に系統的に位置づけられており、13日(月)は2名の初任者がこの研修に臨み、多くを学び取りました。

IMG_9115.JPG

 この日授業を提供したのは2年1組担任の重並教諭です。算数の「長さ」の単元の学習の導入として、子どもたちの興味を喚起する導入がありました。

 「2本の鉛筆の長さを比べるよ。さあ、どっちが長い?」

IMG_9096.JPG

 子どもたちは「赤いほうが長い」「青いほうだよ」など、鉛筆を見つめながら思いを述べていきます。

IMG_9097.JPG

 「いや、どっちが長いかわからないよ・・・。」ある子から、大事なつぶやきが発せられます。

 「比べられないのはなぜ?」・・・担任の発問が続きます。

IMG_9098.JPG 

 「それはね、えっと、えっと・・。」(この時、子どもたちは頭の中でぐるぐる思考を巡らせるのですが、この時間こそ、2年生なりの思考・判断が働きます。とても大切な一瞬です。)

IMG_9099.JPG

 「そうだ、端(はし)を揃えないと比べられないよ」「そうだそうだ!」

 「そうだね、大事なことに気が付いたね。算数は『そう言える』こと、『そう言えない』こと、そして、『このままじゃどちらとも言えない』ことがあるんだったね。」

 子どもの思考を大事にし、子どもの声でつくる授業が展開され、それによって子どもたちの自己成就感も高まっていきます。IMG_9102.JPG

IMG_9104.JPG

 1年生の時に学習した「2つを直接比べる『直接比較』の概念」から、「長さの単位を媒介として、2つのもののを比較する『間接比較』へ」と、思考レベルが高まっていきます。

 この日は、長さを測る最も基本的な単位として、今後一生使い続ける「㎝(センチメートル)」が初めて学習に登場したのです。

IMG_9107.JPG

IMG_9111.JPG

 「㎝」は、ローマ字さえ習っていない2年生にとって、これを書くことは実はなかなか大変なのです。そこで、指導者は電子黒板を用いて、この書き方をレクチャーする動画を提示し、興味を喚起しながら練習させていきました。

 このようなICT機器を活用しながら、しっかりとした授業構成にそれを適切に位置付ける・・・経験豊富な先輩教員による子どもたちの興味・関心を喚起し続けた授業に、2名の初任者からは「ぜひ自分もこうした授業がしたい!」というような、やる気に満ちた表情が見て取れました。

IMG_9121.JPGIMG_9118.JPG

IMG_9119.JPG

IMG_9124.JPG

IMG_9126.JPG

  

■5月15日(水)の給食

IMG_9235.JPG

○ご飯 ○牛乳 ○鰆(さわら)の西京焼き ○ごま和え ○豚汁

<ご家庭で補っていただきたい食品群>

戻る