【学校行事の様子から】地震を想定した避難訓練
金木製の花がかぐわしい香りを届けてくれる秋です。ただ、土曜日の雨のあと北日本からは雪の便りも聞かれ、秋は着実に深まっていることを感じさせました。

さて、このほど地震を想定した避難訓練を実施し、いざという時の対応についてこどもたちに指導するとともに、改めて職員と共有しました。
「緊急放送、緊急放送、地震が発生しました。(【訓練】)」
午前10時前、2時間目の授業の最中に突如地震が発生したとの想定で、天井からの落下物による被害を防ぐため、校庭に避難するこどもたちです。(【訓練】)
担任の先導により素早く避難し次第、担任による人数確認・報告へと続きます。
担当教員から、こどもたちの避難の様子について振り返りを促します。
校長は、元日に発災した能登半島地震の大きな傷跡が癒えない中ではありますが、やはり身をもって体験したことを話す方がこどもたちへの説得力が増すと考え、昨秋訪れ、この目に焼き付けた東日本大震災の被災地・宮城県石巻市内の小学校で実際にあったできごとを話しました。
「旧石巻市立門脇(かどのわき)小学校」ーーー 大震災から得た教訓を後世に語り継ぐとともに、この事実を決して風化させてはならないという意味で指定された震災遺構(いこう)として、今でも津波火災により焼失した教室がそのまま残っています。
「旧門脇小学校の校舎外観」
「旧門脇小学校に展示されているパネル類」

「命からがら逃げだしたある子が、その後転校していった別の小学校で行われた緊迫感のかけらもないゆるい避難訓練に憤(いきどお)り、『何のための避難訓練なんだ』と思った。」というエピソードも話しました。
もちろんこれはこどもたちへの指導であるばかりではなく、大切な児童の命を預かる私たち学校のすべての職員が改めて肝に銘じなければならない、自身への警鐘として語ったことはいうまでもありません。
■10月21日(月)の給食

○丸パン ○牛乳 ○大豆のミートソース煮 ○オムレツ ○ツナサラダ
<ご家庭で補っていただきたい食品群> 小魚、緑黄色野菜