【校長のひとりごと】心を形にする「はきもの揃え」
昇降口付近の壁面掲示にご覧の掲示物があることは、過日お伝えした通りです。
赤いバラは、無事に終えた学校行事や活動です。今学期もここについて言えば、明日3日の県学力調査(5・6年)を残すのみとなりました。いよいよ今日から12月・師走です。
さて、先週まで(11月)の生活目標には「整理整とんをしよう」とあり、具体例の一つに「『トイレのスリッパそろえ』をがんばろう」が挙げられていました。
ある日の1階男子トイレ入口の模様です。毎回、とは言わないまでも、そばを通るとこうした光景を時折目にしてしまうことがあります。
入口近くの壁には「スリッパを揃えよう」と啓発する児童会のポスターがありますが、むなしく目に映ります・・・。
長野市にある円福寺の藤本幸邦(ふじもとこうほう)住職さんがおつくりになられた詩「はきものをそろえる」には、『誰かが乱して置いたら 黙って揃えて置いてあげよう そうすればきっと 世界中の人の心も揃うでしょう』とあります。
履物が乱れていたら、「も~っ!」と言いたくなります。しかし現状を看過することなく、揃えることができる人は自分の心を見つめることができる人であり、また、他の人がどのような気持ちになるかも考えられる人だ、ということなのでしょう。
"いたちごっこ"とか、"焼け石に水"という言葉がありますが、その反面、"凡事徹底"、また"率先垂範"という言葉もあり、まずは揃えるということを大切にしています。
過日、株式会社さんびるの田中社長様が「夢授業」で来校いただき、6年生のこどもたちにお話しいただいた金言を思い出しました。
ーーー「A:あたりまえ」のことを「B:馬鹿にしないで」「C:ちゃんとやる」・・・頭文字をとって「ABCの心掛け」です。

ーーーまた、「感謝を形にする」ことの大切さも説いていただきました。
別の日、2階トイレのスリッパが揃っているのを目にしました。職員がそっと揃えてくれたかもしれません。あるいはこどもたちかもしれません。
"環境が人を育てる"ことを最も強く胸に刻むべき空間は「学校」です。「トイレのスリッパそろえ」をはじめとした整理整とんは、生活目標に挙げられた月だけ頑張るのではなく、日々の習慣となるよう指導・支援を続けてまいります。
ご家庭でもぜひ一声お声がけください。
□12月2日(月)の給食

○ご飯 ○牛乳 ○すき焼き煮 ○焼きししゃも ○ごまマヨネーズ和え
<ご家庭で補っていただきたい食品群> たまご、いも類