【校長のひとりごと】プレイバック・熊対応
一昨日6日(木)は、前夜出没し走行中の車両と接触した熊の件で、地域・保護者の皆様にたいへんご心配をおかけしました。
手負いの熊ということで、いまだ現場周辺の山にいるのか、それとも20~30kmにも及ぶ広範囲をわずか一日で歩き回る習性から遠くの山に行ったのかは熊に聴いてみなければわかりませんが、いずれにしても子どもたちに何事もなかったのが何よりでした。
しかし、決してこれで気を抜くことなく、熊への対応を今後ともしっかりと考えていかなければならないと意を新たにしているところです。
ここでは、今後につなげるために「記憶よりも記録」が大切ととらえ、当日の学校の対応をプレイバックしてとどめておきます。
◆5:29 緊急のすくーるメール発出
深夜、関係機関から連絡を受けた教頭が作成した下書きに、早朝校長宅に届いた新聞記事の内容を参考に直近の情報を加筆し、すべてのメール登録者に発出。
◆7:00 管理職による電話対応、パトロール実施
教頭に職員室での電話対応を指示し、校長は熊と自家用車の接触現場である54号線にて警戒。ちょうど宍道駐在の援軍として立哨する玉湯駐在の警察官と出会い、お礼かたがた情報収集を行う。
併せて、地元テレビ局2社からの取材オファーに応じ、佐々布交差点において児童の登校の様子の収録に立ち会う。
◆8:15 緊急職員朝礼にて事案の周知とこのあとの対応を指示
この日の下校は、1年生は(児童クラブ利用児童以外は)職員引率による下校、2~6年生は(児童クラブ利用児童以外は)集団下校を基本とすることを提案し異論のないことを確認。「こんな文書を保護者配付するよ」と共通理解。
◆10:15 業間を利用した緊急職員連絡会における集団下校の流れ等確認
教頭が急ぎ集団下校の方法について作成した文書をもとに、全職員で共通理解。

◆10:16 すくーるメールにより集団下校に係る緊急連絡を発出
◆11:45過ぎ 報道各社、一斉に事案を報じる
TSK さんいん中央テレビ(FNNプライムオンライン)
(https://news.yahoo.co.jp/articles/6607fac9b650389fe20a5102be9b6717fb74cfa3)
NKT 日本海テレビ(https://news.yahoo.co.jp/articles/6001f7982081326136e3e8b5b63ff3710a7cbdf2)
◆15:00前 1年生、児童クラブ通所ならびに職員の引率による下校
昼にオファーを受け承諾した、朝とは別のテレビ局が児童にインタビューする姿を見かける。
◆15:40過ぎ 2~6年生に対して下校指導を実施後、集団下校を開始
マスコミ各社の取材の中、「命を守ることを最優先に」、「もしも熊と出会ってしまったときは」等の基本的な下校指導を行い、登校班ごとに集団下校に就かせる。
(下の2枚の出典は、「NHK NEWS WEB」https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20240606/4030019110.html)
◆17:46 保護者宛て配付文書の内容を、確認のためすくーるメールにても送信
◆そして昨日(7日)朝7:20
この日も宍道駐在はパトカーにて警ら。協力体制として引き続き玉湯駐在の警察官に交差点にて警戒いただく。
子どもたちが元気に登校してきました。「いつもの日常」は決して当たり前のことではなく、かけがえのないものであること、そして、それを支えるたくさんの方の努力によって実現できていることを、この事案から改めて痛感しています。まさに、"本当に大事なものは隠れて見えない"のです。
夕刻、宍道駐在によるパトロール強化は来週も継続していただけるとの連絡を受け、心よりありがたく思いました。
