のびよ 津田っ子
今日は、令和6年度の修了式の日となりました。6年生の整列はありませんが、5年生がしっかりと静かに整列をしてくれ、式の雰囲気をつくりだしてくれています。こうして、津田小学校の伝統は、一つ一つ綿々とつながっていくのだと見ていました。小さなことではありますが、大きなことは、小さなことの集合体なのですから、とても重要なことと考えています。
修了式では、児童代表の子に修了証を授与させていただきました。代表の子もすばらしい姿勢で受け取ってくれて、これまた6年生に負けない態度に感心してしまいました。
その後、こどもたちには、通知表の学習の評価と生活の評価をしっかりとみてほしいことを伝えました。学習の評価は学校に通っている間だけのものですが、生活の評価は、人生の中で大切にしてほしいと話しました。また、卒業式でも伝えた、やってみること(挑戦すること)を今後も大切にしてほしいことを伝えました。物事を小さく見たり、大きく見たりして、今目の前にあることだけがすべてではないという話をしました。
そして、学級指導の時間をはさみ、離任式を行いました。一人一人の教職員がこどもたちへお別れの話をしました。私からは、式のために登校してくれた6年生に令和6年度のお礼、5年生には令和7年度への期待を話させてもらいました。教職員一人一人の話を、みんな静かにきいてくれました。
思えば、感染症対応から始まった令和4年度から、皆様方にはたいへんお世話になりました。たくさんのこどもたちを預からせていただき、日々、教職員一丸となってがんばってきたと振り返っております。けっして楽な日々ではありませんでしたが、学校の苦労をご家庭でも地域でも受け止めていただいたり、一緒に考えていただいたりし、「その子のために」という一点で結実した日々に対して、感謝の気持ちでいっぱいです。
私が赴任した頃に、よく「津田はいなかだから・・・」と地域の方々が同様に口にされていました。はじめは、津田地区が「いなか」とは、ちょっと違うなあと理解が進まなかったのですが、それからしばらくして、みなさんが口にされる「いなか」とは、人情があり、人々が相互に助け合っている地域だという意味が理解できました。
そのような愛がある地域で、こどもたちと保護者の皆様と一緒に仕事ができたことは、私にとってもかけがえのない経験となりました。「明日の日を担う若樹は 花咲かん色もとりどり」の校歌どおり、こどもたち一人一人が、自分らしい花をそれぞれの人生で咲かせることを祈念し、最後のご報告とさせていただきます。これまでホームページの拙稿にお付き合いいただき、心よりお礼申し上げます。皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。