昭和26年4月1日、旧熊野村・旧岩坂村・旧大庭村平原の町村合併によって八雲村が誕生し、平成17年に松江市との合併を果たした。南北11km、東西8km余という広い校区を有している。

 町の南部は山地で、主たる平地は村の北側に広がり意宇川の流域とこれの支流東岩坂川と桑並川の流域である。このほか、きわめて狭あいな谷間に平地が点在している。

 町の特産物としては、しいたけ、わさび、たけのこ等があるが、これらの収入のみに頼ることができず、兼業農家への移行が急速に進んできた。松江市中心部に勤務する家庭が多くなり、専業農家はきわめて少なくなった。

 中心機関は、意宇川と東岩坂、桑並両川の合流地点に位置し、支所、社会福祉センター、幼稚園、小学校、中学校、中央公民館、児童センター等がここに集中している。

 この地域は、古代よりひらけ、かつての国幣大社熊野大社を有し、先覚者の努力もあって、模範村・教育村として県内で有名であった。しかし、山に囲まれた地勢の影響や産業構造の変化にも伴って、過疎の現象をみるに至ったが、近年住宅団地の造成が急速に進み、戸数も増加した。生活環境の整備、福祉の充実、産業の振興、教育と文化の振興など、新しい町づくりに力を入れている。

 学校は旧松江市からの入口にあたる地域にあり、広い通学区域をもっているため、徒歩通学のほか4路線のバスを利用して通学している。

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